川口市北部の「赤堀用水沿い斜面林ふるさとの森」を活動拠点とし、そこに自生するイチリンソウなどの貴重な植物や生物など、里山の自然を保護している「安行みどりのまちづくり協議会」。平成9年10月9日に発足し、今年は20周年にあたります。

会長の小林進さんは「安行地域の歴史や文化を多くの人に伝え、緑化産業の発展と住環境づくりを目指すまちづくりの団体をとの市からの提案を受け、会長を引き受けました」と今も同協議会の発展に情熱を注ぎます。

協議会の活動は多岐にわたりますが、万葉集に詠まれた野草や花木を植えた安行万葉植物苑の設置、また安行中学校と行う地域連携事業などありますが、特に力を入れてきたのがイチリンソウ自生地の保護活動。平成7年から行われた道の駅「川口・あんぎょう」周辺地区基本計画の策定にあたり、基礎資料の収集のために安行エリアでの一斉調査が官学民の協力で実施されました。調査の結果、埼玉県の絶滅危惧種のイチリンソウの生育が「赤堀用水沿い斜面林ふるさとの森」で確認され、保護活動へと進みます。平成14年にはイチリンソウは川口市指定天然記念物に指定。15年には埼玉県から「ふるさとづくり賞」、あしたの日本を創る会から「ふるさとづくり賞振興奨励賞」を受賞、さらに16年には「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれると、テレビや新聞などのメディアでも取り上げられ、イチリンソウの開花時期は人の流れがやまないほどの賑やかさとなっていきました。

しかし明るい話題だけでもありません。イチリンソウは数回にわたって盗堀さら、その度にメンバーをどん底に落とす悲しい出来事となりました。イチリンソウが自生する条件は難しく、繊細な植物であるがために現在も被害の後が残りますが、メンバーにより完全復活に向けての研究が続けられています。

問い合わせは事務局・加藤さん(電296・2709)へ。

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