国道122号線を北に進み、新芝川に掛かる鳩ヶ谷大橋を渡ったら右へ折れる。この道こそが、江戸時代、徳川家が日光東照宮への社参に使用した日光御成道。その宿場町として栄えた鳩ヶ谷宿は旧鳩ヶ谷市の中心部。宅地化が進む中にあって、今も街道沿いには古い建物や丸いポスト、昔ながらの商店などが見られ、懐かしい風景が広がる。

やがて昭和橋交差点を過ぎると、道はゆるやかな坂に差し掛かる。「御成坂公園」はその坂の途中にある小さな公園だ。

公園は、鳩ヶ谷町の庁舎跡地を整備したものだが、庁舎があったのは1904年から50余年。広さは無いが歴史が刻まれた場所でもあり、日光参詣の行列を描いたタイル画や御成道の解説などあって見応えは十分。特に、公園北側のからくり時計は、一見の価値ありだ。

時計の文字盤は、「子・丑・寅」が刻まれるが、作動するのは、10時、12時、15時、17時、19時(日曜20時まで1時間毎)の一日に5回。時刻になると、時計上部に愛くるしい小坊主の人形が現れ鐘を突く。その鐘を合図に三方向の窓が開き、木遣を持った奴さん、侍と女、最後に駕籠かきが次々登場。人形たちは、往時のにぎわいを再現するように演じてくれる。

秋の散策路に加えてみてはいかがでしょう。

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