第718号「学びとスポーツの地域2」の木曽呂・道合・安行領在家の西側には芝川が流れる。時にはジャンボな鯉の背びれが見え隠れする川だが、桶川市を水源に全長は約40㎞。川口市域に入ると、街の中心を貫くように流れる。途中の川口オートレース場付近で分流し、一つは旧芝川、もう一つは新芝川と流れを変えるが、やがて領家5丁目で合流、芝川水門で荒川へ注ぐ。

その芝川の今は、堤は自転車道が完備され、サイクリングはもとよりジョギングや散歩を楽しむ人でにぎわう。が、この川こそが川口市の街の発展に深いかかわりを持ってきた川である。

芝川の、さいたま市との市境辺りに通船堀大橋が架かる。その橋近くに、もう一つの橋・八丁橋がある。江戸時代に、財政再建をかけて行われた新田開発は、その八丁橋付近が起点だ。それまで貯め池としていた堤の堰を、幕府の命を受けた勘定吟味役井澤弥惣兵衛が堤を切り開き、見沼新田へと開発を進め、芝川は拡幅されていく。

その芝川に特化した企画展「母なる芝川」が、今月27日まで川口市文化財センター分館郷土資料館(鳩ヶ谷本町2の1の22)で開催中だ。芝川を最も詳しく、着眼も面白い展示会。足を運んでいただきたい。

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