家康の命日に合わせて行われた日光東照宮への社参。その社参に使われた日光御成道は、中世の鎌倉道のひとつでもあったと考えられている。当コーナーは、御成道沿道の紹介を続ける。

江戸城を出立した行列は、川口宿に入ると昼食をとる。将軍の昼餉は錫杖寺。メニューは、焼豆腐や山のいも、梅煮ふしほかをきれいに盛った弁当だったそうだ。昼餉を終えると社参の列は鳩ヶ谷宿方面へと向かうが、途中には古刹薬林寺(朝日1の4の33)がある。不動堂を祀り、足立百不動33番札所でもある。また、「岡の薬師」と呼ばれる薬師堂があり、慈林薬師や光音寺とともに市内三薬師のひとつに挙げられる。

近くには、刃物博物館(朝日1の5の26)がある。利器工匠具(刃物)の製造販売を行う(株)昌国が平成8年に開館。創始者の作品や収集品等2000点が展示されるという(土曜・日曜・祝日は休館)。展示数や種類からも日本唯一の刃物博物館といわれ、海外にも知られるほどだ。

ビジネスを極めた田中德兵衛の旧宅(末広1の7の2)も近くだ。材木商から味噌醸造業など時代の先端を行く田中家だが、4代目德兵衛氏が築いた建物は国登録有形文化財に。当時入手できる最高級の材料を使った洋館で、大正12年に完成した。その後、茶室など備えた和館を増築。見応えがある。

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