戦国時代の覇者北条氏は秀吉に攻められて滅亡する。その秀吉の命で関東に移ることになった家康は、相次ぐ戦争で荒廃した岩槻城や街道の整備に力を注いだ。やがて征夷大将軍になった家康だが、その家康に治水事業や農業において絶大なる力を貸したのが伊奈氏一族。「伊奈流」と呼ばれる高い技術と独特の手法で民衆の心までつかんだ。その伊奈氏一族の菩提寺は、御成道を北上した新井宿にある。

戦国時代の覇者北条氏は秀吉に攻められて滅亡する。その秀吉の命で関東に移ることになった家康は、相次ぐ戦争で荒廃した岩槻城や街道の整備に力を注いだ。やがて征夷大将軍になった家康だが、その家康に治水事業や農業において絶大なる力を貸したのが伊奈氏一族。「伊奈流」と呼ばれる高い技術と独特の手法で民衆の心までつかんだ。その伊奈氏一族の菩提寺は、御成道を北上した新井宿にある。

さて御成道を北上し新井宿地域に入り、新井宿駅西交差点を右に折れてみよう。道は真っすぐだがなだらかな坂になる。上がり切った右手に茅葺屋根の邸宅がある。初夏になると、道沿いにアジサイが彩る屋敷だ。邸宅の息子さんが、一帯をアジサイの園にしようと植えたのだろうと当主。そのあたりからは下りになる。下り切ったところで道は左にカーブする。そのカーブから左を見ると、細いがやはり真っすぐな道が伸びる。源長寺の参道である。

源長寺は、前出の伊奈家の菩提寺であり、当主7人がここに眠っているそうだ。一族の中でも特に功績があった忠次、忠政、忠治を称える頌徳碑もある。

同寺は、一昨年で創建400年を迎えた。頌徳碑とともに、寺の本尊・阿弥陀如来坐像は伊奈家にまつわる秘宝であり、川口市の指定有形文化財だ。

 

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