江戸時代に整備された五街道の内、身近にある御成道は、日本橋を起に東大前の本郷追分で左右に分かれて岩槻街道を進む。駒込、西ヶ原、王子、岩淵宿より進み、荒川を渡ると川口宿に入る。難題の荒川を渡った最初の宿の川口で、一行は昼の休憩をとる。第8代将軍吉宗の弁当の献立が研究され、記録に残る資料を基に6年ほど前に再現されたことがある。昼食が終わると、御成道を北に進む。

厳かな雰囲気の真乗院

昼餉を済ませた8代将軍吉宗が、小休止したといわれるのが真乗院。御成道を北に進み、国道298号線「石神南」を過ぎて50メートルほど北に進んだ右手に見えてくる。

不動明王が本尊の同寺は、境内に入ると市指定文化財のコウヤマキが天を指し高々とそそり立つ。寺の樹木はほかにカヤやスダジイの大木もあり、古い歴史を残す凛とした雰囲気が漂う。近年、地蔵菩薩塔が市の有形文化財に指定された。御成道の路傍にあったというこの塔は当時の道標の役目も兼ねており、江戸に向かう道、岩槻に向かう道など幹線道路を示す数少ない貴重なものといわれる。

同院付近までは御成道の両側の歩道が拡幅されており、ゆったりとした心地良い環境だ。が、先のカーブする辺りからは歩道が狭く、通行には十分に気を付けたい。

そのカーブする辺りの御成道は、理容店や呉服店等の商店の看板が並ぶ。一軒家でカフェや雑貨等を開く千木屋もこの通りの左手にある。

 

 

 

 

 

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