戸塚支所西交差点を北に向かう御成道は、さいたま市と川口市の市境を進むことになる。道路右手には綾瀬川が流れる低地が広がり、一帯は他では見ることができない風景を眺望できる。

諏訪神社

武蔵野線にかかる陸橋を過ぎると、成育中の植木畑がそこかしこに見られる。さらに進むと諏訪神社の細く長い参道が右側に見える。社こそ小さいが旧戸塚村一本木組の鎮守であり、廃寺となった延寿院を別当寺に持つ。その延寿院からの眺望を楽しんだというのが家治・家慶の二人の将軍等。東方に広がる田園風景をいたく気に入り、しばし休憩をとったという。諏訪神社には、延寿院に奉納されていた2枚の絵馬がある。地域の信仰者たちが日光東照宮を参拝後、参拝の様子を男女対の絵にして奉納したそうだ。その絵馬は最近になって、市の有形民俗文化財に指定された。

将軍の日光参詣は、この先大門宿、岩槻宿と進み、幸手宿で千住からの奥州街道と合流し宇都宮に入り、宇都宮で泊まり、翌日が参詣の日となる。

「御成道」が主人公の「川口宿・鳩ケ谷宿日光御成道まつり」は、旧鳩ケ谷市と川口市の合併記念に始まった。第1回は徳川家第18代恒孝氏が参加される貴重な祭りとなり、昨年の第3回も市内外からの大勢の見物人が会場を埋めた。

「御成道」の歴史や文化に思いを馳せつつも、御成道の一連の紹介は、市境に降り立ったここでいったん閉じることにする。

 

 

 

 

 

 

 

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