新しい元号が決まった。「令和」と発表され、祝賀ムードに包まれる。その元号の典拠が、万葉集との発表があった。

苑内いっぱいに植わった万葉植物

万葉集は、天皇から庶民までの幅広い人々に詠まれた歌を編纂したものであり、その数は4500首を超す。歌の内容は、男女の愛の贈答歌が半分以上で、死者を弔う挽歌などもある。歌に表現されたのが野に咲く花や草、木などの植物で、その数は160種もある。中でも萩が最も多く詠まれているらしいが、その万葉植物を季節毎に鑑賞できるのが「安行万葉植物苑」だ。場所は、イチリンソウで周知の安行赤堀用水添い斜面林保全緑地に隣接し、イチリンソウ自生地の保護活動などする安行みどりのまちづくり協議会(小林進会長)が平成21年に開苑。一般公開をしている。

万葉植物一つひとつには説明板を立てており、そこにある現代風解説が分かりやすい等で話題だ。例えば「女郎花(大伴池主)」は、「女郎花咲きたる野邉を行きめぐり君を想ひ出たもとほり来ぬ/あなたのことを思い出しながらあちこちと歩き回ってきました。女郎花がとてもきれいでまるであなたのようです。お会いしたいですね」とある。訪れる人は、「訳が付いているので古人の感性の豊かさに共鳴できる」と話している。イチリンソウの見学と合わせて、話題の万葉植物を鑑賞ください。

 

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