近年ピロリ菌についての研究が進み、特にピロリ菌と胃がんとの関係が注目を集めています。埼玉県済生会川口総合病院健診センター(川口市西川口5の11の5)は、ピロリ菌に関して情報提供すると共に検査を勧めています。

 ピロリ菌は4マイクロメートルと小さいバクテリアで、感染すると胃潰瘍、慢性胃炎、十二指腸潰瘍、胃がんの原因となります。さらに「ピロリ菌に感染していると将来、自分の子どもにピロリ菌を感染させる可能性があります」と済生会川口総合病院健診センター・副センター長の原口美明医師。

 胃がんのほとんどはピロリ菌が原因で起こっているとの発表もあり、日本人は約3千万人がピロリ菌に感染していると言われています。ピロリ菌の検査を行い、陽性とわかったら除菌することで胃がんなどのリスクを減らせるため、ピロリ菌検査・除菌をする人が増えています。

 ピロリ菌は免疫力がまだ十分でなく、胃酸の分泌の少ない乳幼児期に感染すると考えられています。以前は井戸水等からの感染が多いとされていましたが、衛生環境の改善した現在では、ピロリ菌に感染している親からの口移しやスプーン等の食器を介して経口的に感染する説が有力。実際にピロリ菌感染者の歯垢や唾液などからピロリ菌が検出されます。小学生以上になると自身の免疫力によりピロリ菌に感染する可能性はあまりないとされています。

 原口副センター長は「子どもたちやその次の世代が将来、胃がんなどのリスクをあらかじめ減らすことを目的に、近年では中高生の集団検診でピロリ菌検査が取り入れられ始めています」と話します。

 ピロリ菌の予防としては感染源をたつ目的で両親、祖父母等同居する人のピロリ菌感染の有無の確認が重要です。また、「親からの食べ物の口移しをしない」「食器の使い回しに注意する」「もしキャンプや災害時に井戸水等の生水を使用する際には煮沸して使用する」「糞便やハエ、ゴキブリなどが食事、飲料水に接触しないようにする」などが挙げられるほか、特に乳幼児の子どもへの注意が必要です。

 詳細・問い合わせは健診センター(フリーダイアル0120・028・131)へ。平日10時~16時受け付け。

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