数ある花の中でも特別感があるバラ。華やかさの中に気品さも備えたまさに花の女王と呼ぶにふさわしい。

満開の長嶋薔薇園

 川口市内には唯一、明治時代からバラを栽培する園芸農家・長嶋薔薇園がある(川口市東本郷1358の2)。明治時代といえば、年貢が税金に、着物が洋装に変わるなど独特の文化を築いた時代だ。その頃にバラに着目した初代長嶋幸三郎氏。近代文化の一つとして入ってきた新しい植物・バラを、香りも花も共に鑑賞することができるそれまであった自然の野生植物とは違った楽しみ方ができると、栽培法や繁殖法に挑戦していったという。さらに、大正・昭和時代にはここで、修業したいという園芸を志す若者が集まり、研修後は各地で活躍の場を広めていった。

 現在の当主は3代目・長嶋守好さん。薔薇のほかに、柑橘類の研究大家でもあり、その技術は4代目大二郎さんに託される。

 バラは、地植えでも鉢植えでも環境を整えさえすれば病気になりにくく丈夫な植物だという。`環境′とは主に剪定を指し、剪定といっても初心者にもできる方法で、花が枯れる前にその枝を切り取るのだそう。そうすることで不要の枝や弱い枝が整理され、次の花芽が出やすくなる。つまりは、四季咲きのお手伝いとなるため季節をまたいでバラが楽しめる。おまけに、風通しも良くなって害虫や病気を防ぐこともできることに。バラは高貴なイメージだけに、育てるのは難しいのではとあきらめている方には試みていただきたい。

 今、満開の長嶋薔薇園。見学はもちろんだが、購入もできる。木立ち性の7号鉢は3000円、つる性は3500円。お出かけの際は、マスク着装で。川口駅方面からは、あずま橋通りを北上し東本郷赤山通へ。詳細は地図で確認を。

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