巨木化した銀杏川口市東部の小高い丘に鎮座する峯ヶ岡八幡神社(大字峯1304)。社殿右奥に立つ巨木こそがその大銀杏。樹齢は600余年とも言われ、ずんぐりとした太い幹が地域の至宝としての貫録を漂わせています。

峯ヶ岡八幡神社は源氏ゆかりの神社です。平安時代後期の戦乱の中、源氏の武将たちが勝利の祈願に参拝したと伝えられます。特に源義光(別名、新羅三郎)が祈願した時、この大銀杏に白鳩が降りて、幣帛(へいはく=神に奉献する供物)となって東北へ飛び去ったといい、その後の義光の合戦すべてに勝利をもたらしたという伝説を持つ巨木です。大銀杏は現在も、ご神木として注連縄を巡らせ、崇敬されています。

一方、かつてこの銀杏は地域の人々に乳銀杏と呼ばれ、枝や幹から垂れ下がった乳房状の突起が信仰対象として、特に母乳が不足した女性たちにより祈り敬われていたそうです。しかし、その突起物は今はほとんど見られず、張り出した枝の先が裂けたり割れたりしてはいますが、数百年を生き抜いた孤高の巨木として勇壮な姿を今も留めます。

この大銀杏を囲むように力石が置かれています。力自慢の男たちの記念石です。

境内はすでに紅葉が始まりましたが、大銀杏の見頃は12月10日頃。境内が黄金色に輝く、晩秋から初冬への美しい季節の到来です。

 

 

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